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通信キャリアが提供する「プライベート5Gサービス」

 

●5Gの注目技術

昨今急速な普及が進む5Gサービスですが、超高速・低遅延・多接続という特長に加えて、もう一つ注目するべき技術があります。異なる要件を持つサービスへ柔軟に対応し、サービスごとに最適なネットワークを選択できる、「ネットワークスライシング」 という技術です。

例えば、映像伝送では超高速、自動運転では低遅延と多接続、といった必要な機能を持つネットワークが構築できるようになっています。

ネットワークスライシング

●プライベート5Gサービスの位置づけ

プライベート5Gサービスは、一般のパブリック5Gと企業向けのローカル5Gの両方の良いところを取ったサービスとなります。

プライベート5Gサービスは通信キャリアが5G環境を企業や自治体向けに個別に提供するサービスで、上記のネットワークスライシング技術が活用されています。アンテナや基地局は、パブリック5Gと同じものが利用可能ですが、ローカル5Gのようにお客様独自のネットワークを構築することができます。

無線の免許や設備は通信キャリアが準備したものを使いますので、ローカル5Gにおける費用面や運用面の課題を解決する内容となっています。

プライベート5Gサービスの位置づけ

●プライベート5Gサービスの概要

プライベート5Gは、ひとことで言うと、ネットワークスライシングを活用した企業向け5Gサービスです。

キャリアの持っている大きな5G網をネットワークスライシング技術により、お客様企業ごとにセキュアな閉域網として利用が可能となります。

次の図に記載したとおり、 A拠点・ B拠点・ C拠点を閉域網の1拠点として接続させることや、既存ネットワークとも接続ができ、柔軟なネットワーク設計が可能なサービスとなっています。

プライベート5Gサービスの概要

●ユースケース

実際に企業での適用が考えられるユースケースを事例と合わせてまとめました。

工場現場では、 IoT関連機器のデータ収集やカメラ映像の送信、現場作業のリモート支援、また広範囲で必要となる工場屋外での在り物管理などでの活用が想定されます。

また情報システム系では、小規模拠点のWAN接続、短期間で利用する工事現場での通信環境、そしてバックアップ回線としてのインフラにも利用することができるようになるのではないかと考えております。

ユースケース

●当社の今後の取り組み

プライベート5Gや従来からのローカル5Gも含めて、これらは企業ネットワーク構築のための新たな選択肢と考えられます。 IoTをはじめとするお客様事業分野でのネットワーク活用を加速させるサービスとして、また企業インフラを構成する重要な要素として期待されます。

当社はローカル5Gやプライベート5Gを提供するキャリア・ベンダと協業し、お客様の各種5Gサービスの実用に向けた取り組みを推進して参ります。

当社の今後の取り組み