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新しいネットワーク

クラウドバックボーンの検証レポート

昨今、従来の通信事業者だけでなく、アマゾンやマイクロソフトなどのクラウド事業者、エクイニクスなどのデータセンター事業者がネットワーク領域でのサービスの提供を開始しております。これらを利用することで従来とは異なるアプローチのグローバルネットワークをより迅速に、より柔軟に構築できる可能性があり、お客様の事業展開に貢献できるものと考えております。当社は、昨年末からこれらのサービスを活用したネットワークについて環境を構築して検証を進めており、今後の検証予定と合わせてご報告いたします。

検証結果

①エクイニクスDC間通信

エクイニクス大阪DC・東京DCとスターネット大阪・東京をSTAR-FlexVPN Giga(*)で接続し、エクイニクスバックボーンを利用したネットワーク構成が構築できることを確認しました。スターネット東阪間のスループットは今回のエクイニクスDC間接続の契約帯域50Mbpsと近い値の約48Mbpsが出ており、実運用に問題ないことを確認しました。

②エクイニクスDC-アマゾン間通信

東京DCからアマゾンAWSへのダイレクトコネクト接続を行ったネットワーク環境を構築しました。スターネット東京とAWS VPC間のスループットは約370Mbps出ており、十分実用的であることが確認できました。

③リモートアクセス通信

従量課金タイプのリモートアクセスツールAWS Client VPNサービスを利用し、インターネットからAWSネットワーク、エクイニクスDCを経由し社内ネットワークにリモートアクセスできることを確認しました。AD連携や海外リージョンでの利用など検証を進める予定です。

クラウドバックボーンの検証環境概要

今後の検証予定

④AWS Transit Gatewayの日本と海外リージョン間のAWSのバックボーンを活用したグローバルネットワーク構成
⑤エクイニクスのNetwork Edgeサービスで提供されるSD-WANゲートウェイ、仮想ルータ、仮想ファイアウォールなどの機能を活用したネットワーク構成

<エクイニクス概要>
世界シェアNo1のデータセンター事業者であるエクイニクスは、世界52都市でデータセンターを提供するとともに、データセンター内でさまざまなクラウドと接続するサービスを行っております。近年はそのサービスにデータセンター間の大容量の回線を安価に提供するメニューが追加され、クラウド接続だけでなく、グローバルネットワークの接続ポイントとして利用することができるようになりました。
<AWS Transit Gateway概要>
AWS Transit Gatewayはアマゾン上の仮想サーバと自社ネットワークをシンプルに接続するサービスです。Transit Gatewayがルータの役割を果たし、複数のAWSリージョンと自社ネットワークの接続を容易に行うことができます。

* STAR-FlexVPN Giga:IPv6 IPoE方式での当社のInternet-VPNサービス