WEB版

STARNET-NEWS Vol.50

2021年初夏号

ご挨拶

代表取締役社長 鈴木 喜晴

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。STARNET-NEWS2021年初夏号をお届けします。

情報通信分野では、クラウド、モバイル、IoT、ビッグデータ、AI等のDX(デジタルトランスフォーメーション)関連技術の活用がますます進展しております。お客様のICT関連投資では、テレワークの拡大に対応するためのネットワーク環境の整備や情報セキュリティ対策の強化等の需要が大きく膨らむこととなりました。

このような状況の中、当社は、仕掛中の案件に取り組むとともに、リモートアクセス環境の増強やコミュニケーションツールの整備、情報セキュリティ対策の強化等の、お客様の新たなニーズに対するご提案と構築・運用に全力で取り組んでまいりました。
この結果、2020年度の売上高は、10,133百万円と前期比933百万円の増収、営業利益も548百万円と前期比162百万円の増益と、前年度に引き続き創業以来の最高益を更新することができました。これもひとえにお客様ならびに当社事業を支えていただいている皆様のご支援の賜物と、改めて厚く御礼申し上げます。

さて当社では、最近のICT技術動向とお客様のご利用動向を踏まえ、以下の3点を本年の重点施策として取り組んでおります。

(1)ゼロトラストモデルへの取り組み推進

クラウド利用の進展、テレワークの拡大、また情報セキュリティの脅威の高度化等、企業ネットワークを取り巻く環境が大きく変化しています。こうした中、「ゼロトラストモデル」の考え方が新たな情報セキュリティモデルとして注目されています。
当社では、ゼロトラストモデルに対応したソリューションの評価・検証、お客様の状況に応じた総合的なご提案、構築・運用に注力いたします。その中心となる組織として、本年4月に新たに先進ソリューション室を設置いたしました。

(2)お客様のDXを支えるソリューションの拡充

ますます加速するお客様のDXの動きに対応して、その基盤となるITインフラを中心としたソリューションを強化してまいります。本年1月にはAWSセレクトパートナー認定を取得し、クラウド構築の対応力強化を図りました。またIoT関連や5G、クラウドバックボーン等について、引き続き情報収集と評価・検証、情報発信を進めてまいります。

(3)新たな働き方に対応した業務改革とさらなる品質向上の推進

本年4月、社内DX推進方針を策定しました。押印廃止、ペーパーレスの推進、業務の標準化と見える化、情報共有の仕組みの改善、データに基づく業務分析等に取り組み、改めて業務改革と品質向上を推進します。
また本年5月、伊丹サブセンターを大阪事務所内に設置しました。常設のバックアップセンターを設けることにより、事業継続体制のいっそうの強化を図ってまいります。

スターネットは、本年度もますますお客様のお役に立つ会社であり続けるよう、全社一丸となって事業強化に努めてまいる所存でございます。皆様方におかれましては、なおいっそうのご指導ご鞭撻、並びにご支援のほど、お願い申し上げます。


先進ソリューション室のご紹介

新たに先進ソリューション室を設置

昨年からのコロナ禍の中、企業においては働き方が急速に変化し、どこからでも業務ができる「Work From Anywhere」環境への移行が進められています。一方でサイバー攻撃の被害は急激に増えており、ゼロトラストネットワークアクセスという考え方のもと、企業ネットワークの在り方を大きく見直す必要が出てきております。
このような環境変化に対応するため、当社では技術・営業の合同組織、先進ソリューション室を、本年4月1日付で新たに設置いたしました。室長以下3名を中心に、兼務者を加え11名がサポートいたします。お客様の目線で様々なソリューションを評価・検証し、構築ノウハウを蓄積・共有することで、よりタイムリーに最新のソリューションをご提供してまいります。
以下に私たちの活動内容の一端をご紹介します。また、次ページのゼロトラストモデルの社内への導入についても、ソリューションの選定から構築まで行ってまいりました。素早い対応と現場第一主義を合言葉に頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。

先進ソリューション室の活動内容ご紹介

先進ソリューション室は、名前の通り様々な先進ソリューションを取り扱ってまいりますが、当面はまずゼロトラストモデルに注力いたします。
既存のネットワーク構成やセキュリティ環境はお客様ごとに異なっています。また、お客様の抱える課題も、細かく見ていくと異なる場合が少なくありません。私たちは、まずお客様の既存の環境を確認するとともに、課題についてヒアリングを重ねて整理いたします。また、この段階で考えられる解決策のイメージを作ります。
次に、解決策ごとに各種ソリューションの比較検討を行います。ゼロトラストモデルは様々な構成要素があり、また、それぞれの構成要素について複数のソリューションがありますが、課題に対して最適なソリューションを選択するとともに、各種ソリューション組み合わせの適否についても併せて検討いたします。検討に際しては、適宜、実機による検証を行い、ご提案に反映してまいります。
検討・検証とご提案を繰り返し、基本設計が固まりましたら、詳細設計を経て構築のフェーズに入りますが、並行して運用設計を行います。お客様の運用体制に合せ、アラーム発生時の対応手順等を確認します。運用については、導入後もお客様と適宜打合せを行い、スムーズな運用を目指します。
お客様ごとにネットワークの構成や導入済みのセキュリティ対策、利用しているアプリケーションや運用の体制など、環境や強化すべきポイントは千差万別です。お客様の状況に合せたご提案から運用まで、当社はサポートしてまいります。

先進ソリューション室のご紹介

AWSコンサルティングパートナー登録

DXを支えるクラウド基盤

当社のお客様をはじめ多くの企業でDX(Digital Transformation)への取り組みが進められています。そのDX基盤を提供する代表的なクラウドサービスのひとつがAWS(Amazon Web Service)です。
当社は本年の重点施策として「お客様のDXを支えるソリューションの拡充」を掲げており、そのひとつとしてAWSによる基盤構築、運用体制の強化を重点的に進めています。

AWSコンサルティングパートナー

AWSではAPN(AWS Partner Network)と称して、AWSパートナーを分類、階層化して支援するとともに、顧客に紹介しています。AWSのパートナーは大きく、サービスやツールを提供するテクノロジーパートナーと、設計、構築、インテグレーション、販売などを行うコンサルティングパートナーの2つに分かれています。さらに、公式の認定者数や取扱実績などに応じて4つに階層化されます。
当社はAWS認定技術者を育成し、本年1月にAWSコンサルティングパートナー(セレクト)として登録されました。これにより、さまざまなAWSの営業支援、技術支援を受けられるようになりました。AWSには175を超えるサービスがありますが、当社はネットワーク及びIaaS部分を中心に構築、運用サービスを実施しています。今後、取り扱えるサービスの拡充につとめ、お客様のDX推進を支援してまいります。

APN 4つの段階
出典 : Amazon Web Service,Inc 資料

ゼロトラストモデルを社内に導入

テレワークが加速する中、情報セキュリティを強化すべく、当社でもゼロトラスト環境へのシフトを行いました。
危険なサイトへのアクセス制御を行うSWG(Secure Web Gateway)とリモートアクセスではこの分野ではリーダー的存在であるZscaler(ZIA/ZPA)を、ウイルスの侵入後の挙動を検知するEDR(Endpoint Detection and Response)では24時間365日のセキュリティ監視を行うSOC(Security Operation Center)の運用と合わせCybereasonを、クラウド上での認証とID管理を行うIDaaS(Identity as a Service)では必要機能を備え比較的コストも安価なOneLoginを、それぞれ採用しました。
これらの導入により、従来は処理能力的に難しかったSSL復号化スキャンが可能になったことに加え、マルウェア、ボットネット、フィッシング、振舞い検知まで、より高度なセキュリティ防御が可能になりました。また、各機能はクラウドサービスとして提供されるため、リソースの増強、障害管理などから解放され、オンプレのSSL-VPN装置も不要となりました。一方、利用者側では、従来のオンプレセキュリティ対策ではサーバのリソース不足により時折遅延していたインターネット通信のレスポンスが向上し、テレワークにおいてもVPN接続の動作なしに社内リソース、クラウドへのアクセスが可能となりました。
ゼロトラストは、注目分野でありソリューションも様々登場しています。当社はこれらを評価・検証するだけでなく社内の実環境でも導入・運用することにより、メリットやデメリットを生の声としてお客様にお伝えしてまいります。


技術連絡会開催

第71回 技術連絡会

5月20日(木) 14:00~17:00
ZOOMによるウェビナーで開催
参加者 85社 181名

<講演内容>
「2021年度、5G/ローカル5Gに起こること~5G進化の最新動向と今後の展望~」
 株式会社リックテレコム様

<お客様事例>
「カネカにおける次世代ネットワーク推進」
 株式会社カネカ様

<スターネット新サービス等のご紹介>
「ゼロトラストモデルとAWSへの取り組みのご紹介」

ウェビナー会場
ウェビナー会場 : NECネッツエスアイ 日本橋スタジオ

伊丹サブセンター開設

本年5月、新型コロナ対策も含めたBCPの一環として、常設の伊丹サブセンターを淀屋橋の大阪事務所内に開設しました。リスク分散を図ることにより、切れ目のない保守運用・監視サービスをご提供してまいります。

伊丹サブセンター

IoT分科会開催

第4回 IoT分科会

2月25日(木) 15:30~17:00
ZOOMによるWeb会議形式で開催
参加者 17社 26名

<お客様事例>
「人のスキルに頼らない『モノづくり』を目指した自律化の取組み」
 住友ベークライト株式会社様
 住ベ情報システム株式会社様

<スターネット報告>
「5Gの最新動向について」

― 今後について ―
第4回でフェーズ1はいったん休止いたします。時期をみて、ご要望の多い導入効果を含めた事例紹介、現場の見学会、対面での情報交換、最新技術動向のご紹介を中心に、フェーズ2として再開する予定です。


ホームページリニューアルのお知らせ

当社ホームページをリニューアルしました。これまでにはなかった「ピックアップコンテンツ」を新たに加え、最新のネットワークやセキュリティ技術の他、当社お薦め情報など、お客様のお役に立つ情報も紹介していきます。また、レスポンシブWebデザインを採用し、同じコンテンツがタブレットやスマートフォンでも見やすく最適に表示できるようにしました。
是非一度、リニューアルした当社ホームページをご覧ください。( https://www.starnet.ad.jp

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